『喧嘩商売』では主人公・佐藤十兵衛が様々な相手と戦いましたが、一番印象強かったのは「金田保」という人も多いのではないでしょうか?
勝つためには手段を選ばない分かりやすい悪役で、エピソードも豊富です。
今回は金田の鬼畜・卑怯エピソードや『喧嘩商売』ベストバウトとも言える十兵衛-金田戦、金田の最後までを徹底的にまとめました。
※『喧嘩商売』14〜21巻のネタバレあり
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目次
金田保の情報・モデル
金田 保(かねだ たもつ)
オリンピック柔道100kg超級金メダリスト。
ヤクザの父親、父親の暴力から逃避するために新興宗教の信者となった母親という家庭に育った。
その境遇から自分の利益・勝利のためには努力を惜しまず、手段も選ばない性格となる。
小学生で家を捨て、20km先の柔道メダリストの道場に歩いて向かったというエピソードがある。
有名人なので家の前で立ち続ければ食べ物をくれ、柔道も教えてくれるだろうという計算でした行動である。
オリンピックで金メダルを獲得した後、ネームバリューを活かし総合格闘家へ転身。
大晦日に工藤優作と戦う予定だったが工藤がリングに上がることができなくなり、十兵衛と戦うことになった。
モデルは柔道家から総合格闘家へ転身した秋山 成勲(あきやま よしひろ)。
当時、桜庭和志戦でのワセリンを体に塗った「ヌルヌル事件」が話題となり、ダーティーなイメージから金田のモデルとなった。
鬼畜・卑怯エピソード
オリンピック代表の座を掴んだ方法
出典:『喧嘩商売』コミック14巻より
初登場、14巻の巻頭エピソード。
柔道オリンピック100kg超級の代表選考で第3候補だった金田は上位候補の川上 竜(かわかみ りゅう)・村井 虎四郎(むらい こしろう)にそれぞれ薬物入りのドリンクを飲ませました。
ドーピングで陽性となった2人は失格となり、金田が代表となり、金メダルを獲得しました。
給食費盗難事件
金田が中学1年の時、クラスで集めた給食費が盗まれた。
皆が疑う通り犯人は金田だったが、クラスメートの正義感の強い後藤が庇ってくれると予想していた金田は後藤の鞄に盗んだ給食費を忍ばせていた。
全員の持ち物検査をした結果、鞄に給食の入っていた後藤が犯人ということになり、クラスから孤立した。
そこで後藤の唯一の友人となった金田は、狙い通り家が金持ちの後藤の恩人というポジションを獲得しました。
後藤との関係は卒業後も続き、医師となった後藤は金田のリングドクターとしてドーピング薬の提供をしています。
担任の女性教師を乱暴
給食費窃盗事件後、担任の椎名先生を夜の学校に呼び出した金田。
「無視されている後藤のために給食費は盗まれたのではなく先生が別の場所に置いていたということにしてほしい」と相談します。
「わかった」という生徒想いの椎名先生を「痴漢されても泣き寝入りするタイプの女」と判断し強姦、卒業まで関係は続いた。
ちなみに椎名先生は後に後藤と結婚した。
自分の父親を殺害
金メダル獲得後、自分の悪事を知っているヤクザの父親にリスクを感じた金田。
殺して捕まる確率とマスコミにはした金で自分を売られる確率を天秤にかけた結果、首を絞めて父親を殺害。
歯を全て砕いて樹海に捨てました。
自分の利益のために手段を選ばないことがよく分かるエピソードの数々!!
続いて、そんな金田と、同じく勝つために自分のやり方を徹底する主人公・佐藤十兵衛との一戦について解説していきます。
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十兵衛との戦い
大晦日のリングで工藤優作と戦うはずだった金田だったが、工藤が治療のため出場できなくなった。
代わりにプロレスのリングに乱入し名を上げた十兵衛との一戦が決まりました。
勝つために手段を選ばない男・金田と勝つために自分の武器を最大限利用する十兵衛の戦いは過去の格闘漫画では見られない試合前の攻防も含め最高の一戦となりました!
試合前の攻防
大晦日の試合に向け、金田は後藤に手配してもらった筋肉増強剤を摂取します。
出典:『喧嘩商売』コミック14巻より
その後、偶然を装い十兵衛と街で会い、食事をしながらの情報交換を持ちかける金田。
身内の店に誘導し、十兵衛に下剤を飲ませようとするも、更に上手の十兵衛に下剤を飲まされてしまう。
根に持った金田は後藤とドーピング薬を最大限活用する方法を考え、新しい薬を十兵衛戦で使うことを決めます。
出典:『喧嘩商売』コミック17巻より
完璧な準備をしたと確信した悪い顔、最高ですね。
死闘!金田VS十兵衛
金田と十兵衛の試合はお互いの持ち味を全て出し尽くした死闘となりました。
金田はドーピングで手に入れたパワーに加え、メリケンサックも装着済み。
出典:『喧嘩商売』コミック17巻より
金田優位で試合が進み、更に死角の中で目潰し。
出典:『喧嘩商売』コミック18巻より
やることが徹底されてます。
劣勢の中、自分の行動や言葉で布石を打っていた十兵衛。
一撃で仕留める「金剛」を打つと見せかけて、ファールカップをずらしての金的への膝蹴りをぶちかまします。
出典:『喧嘩商売』コミック18巻より
金田の睾丸を潰し、完全に十兵衛が逆転します。普通ならここで試合終了ですね。
しかし時間差で効き始めるドーピング薬の効果を待ち立ち上がる金田。
そして迎えた1分の無敵状態。
出典:『喧嘩商売』コミック18巻より
睾丸を潰した金田が動ける理由が分からない十兵衛をボコボコに裸絞めで勝負をつけにいきます。
何とか脱出した十兵衛。
高校の同級生を使い、声援をコントロールしていたことをネタバラシし、さらに意味深な時間をセコンドの入江文学に言わせることで金田に攻めさせるよう誘います。
出典:『喧嘩商売』コミック19巻より
布石や罠で金田の隙を作った十兵衛。ついに一撃必殺の「金剛」を当てることに成功します。
出典:『喧嘩商売』コミック19巻より
本来なら立ち上がれるはずはないが、ドーピングのおかげで失神しなかった金田。
しかし工藤戦を経て油断しない十兵衛は更に秘技「煉獄」を繰り出します。
出典:『喧嘩商売』コミック19巻より
ちなみに「煉獄」は山本陸が編み出した進道塾の秘技ですが、入江文学と十兵衛がパクり、富田流に組み込みました。
出典:『喧嘩商売』コミック20巻より
進藤塾生が煉獄の威力を最も理解しています。
160発の連打を放ち、倒れた金田の腕をへし折ります。
金田はカウントが進む中、自分の行動を思い起こしどこで間違えたかを考えるが、一切手を抜かずに全力、100%の力で戦ったという結論に達しました。
出典:『喧嘩商売』コミック20巻より
高校生に負ける=格闘家生命の終わりと考える金田は、命を賭けて勝利するという思いから、致死量であるドーピング薬のカプセルを半分にしたものを飲み、勝利を確信します。
しかし、十兵衛が金田が残した薬の半分を飲み、お互いが薬の効果で1分間の無敵状態となり、金田の優位がなくなりました。
出典:『喧嘩商売』コミック20巻より
薬が切れるまで打ち合い、「十兵衛は運が良かっただけ」と言う金田を論破し、「運などとは絶対に言わせない」と言い切る十兵衛。
出典:『喧嘩商売』コミック20巻より
そして「もう一度耐えてみろ」というセリフと共に金剛を打つ素振りを見せた十兵衛に対し、心臓をガードする金田ですが、金剛はフェイント。
空いたガードから始まったのは再びの煉獄でした。
出典:『喧嘩商売』コミック20巻より
自らの意思で倒れることもできない煉獄を受けながら金田の意識は途切れ、死闘は終わりました。
お互いが自分の武器を出し尽くしたこの試合は格闘漫画史に残るベストバウトです。
金田の最後
十兵衛との死闘の後、入院する中、今後の計画を考える金田。
高校生に負けたことで格闘家としての人生が終了した金田は同級生でありドクターの後藤の財産を全て奪うことを考えます。
しかし後藤は金田が自分の妻である椎名先生にしたことや全ての悪事を知っており、反対に金田を殺し、財産を奪うことを決めていました。
致死量の薬を飲ませ、吐き出そうと口に入れようとする金田の手を押さえつける後藤。
出典:『喧嘩商売』コミック21巻より
大晦日に死闘を繰り広げた金田は同級生の手によって正月に死亡しました。
ニュースで金田の訃報を知った十兵衛は「これが俺の戦い方だ」と一言。
出典:『喧嘩商売』コミック21巻より
相手が死んでも仕方ないという覚悟で戦いに臨む富田流継承者の姿、シビれますね。
まとめ
作中屈指の名脇役・金田の鬼畜&卑怯エピソードや『喧嘩商売』ベストバウトとも言える十兵衛-金田戦、金田の最後までを解説してきました。
最後までブレることなく一貫してクズだった金田ですが、その分悪役としての魅力は申し分ありません。
最後が死亡ということで、全ての読者が納得する退場の仕方だったのではないでしょうか。
かませ犬ではなくしっかり強かった金田は十兵衛が大きく成長し、強者達が十兵衛の存在を認めるきっかけとなりました。
『喧嘩商売』を語る上で欠かせないキャラクターですね。
以上、『喧嘩商売』金田保のまとめでした!
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