喧嘩商売(喧嘩稼業)の中でも一際インパクトが大きい技「煉獄」
主人公・佐藤十兵衛が技の仕組みを理解した時「これって格闘技のちょっとした革命じゃねーか?」と言っていましたがまさに革命的な技です。
今回はそんな「煉獄」について詳しくまとめていきます!
※『喧嘩商売』11〜23巻、『喧嘩稼業』1〜13巻のネタバレあり
『喧嘩商売』と『喧嘩稼業』の違いを知りたい方はこちらの記事からどうぞ!
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目次
煉獄とは?
進道塾創設者の山本陸が編み出した秘伝の奥義。
元々の言葉の意味は「死者の魂が天国に入る前に業火によって罪を浄化させる場所
その炎は苦しくても罪が浄化されるまで燃え続ける」By山本陸
一度煉獄を繰り出せば相手は逃げることも倒れることもできず、打ち手の体力が続く限りひたすら打たれ続ける。
まさに「煉獄」の名にふさわしい技と言えます。
煉獄の仕組み・手順
煉獄はただの連打ではなく、ある規則とパターンの選択によって繰り出される技です。
打たれた相手は隙のない連打にやられたとしか思わないが、第三者が見れば規則性に気づかれる可能性が高い。
故に進道塾では秘技とされ、一対一の場面以外で使用することを禁じられています。
出典:『喧嘩商売』コミック12巻より
仕組みは「5手ずつの技の7種類の組み合わせ」
A(片手型):裏拳(鳩尾)→裏打ち(顔面)→鉄鎚(金的)→肘打ち(側頭部)→手刀(顔面)
出典:『喧嘩商売』コミック17巻より
B(両手型):鉤突き(脇腹)→肘打ち(側頭部)→両手突き(顔面+金的)→手刀(首)→貫手(鳩尾)
出典:『喧嘩商売』コミック17巻より
C(片足型):下段回し蹴り(膝関節)→中段回し蹴り(脇腹)→下段足刀(膝)→踏み砕き(足甲)→上段足刀(顎)
出典:『喧嘩商売』コミック17巻より
D(両足型):左下段前蹴り(膝)→右背足蹴り上げ(金的)→左中段前蹴り(下腹)→左中段膝蹴り(鳩尾)→右上段膝蹴り(顔面)
出典:『喧嘩商売』コミック17巻より
E(片手片足型):振り上げ(顎)→手刀(側頭部)→鉄槌(脳天)→中段膝蹴り(鳩尾)→背足蹴り上げ(金的)
出典:『喧嘩商売』コミック17巻より
F(両手両足型):左上段順突き(顔面)→右中段掌底(鳩尾)→右上段孤拳(顎)→右下段回し蹴り(膝関節)→左中段膝蹴り(脇腹)
出典:『喧嘩商売』コミック17巻より
G(両手両足頭型):右中段回し蹴り(脇腹)→左上段後ろ回し蹴り(側頭部)→左中段猿臂(胸部)→右下段熊手(金的)→上段頭突き(顎)
出典:『喧嘩商売』コミック17巻より
以上、それぞれ5つの急所への連打からなる7種類(左右合わせて14種類)の型で構成されています。
A〜Gの7種類のどれかから開始し、5手の打ち終わりで相手のガードや体勢に合わせて別の型を繰り出し、以降も型を瞬時に判断し、ひたすら打ち続けます。
相手は反撃する隙もなく、倒れることもできないため使い手が技を止めない限り撃たれ続けることになります。
山本陸が言うとおり「効果に比べ習得するのは簡単で仕組みも単純」ですね。
煉獄の弱点・煉獄破り
煉獄は弱点のない最強の技なのか?
必殺に近い技ですが、弱点がないわけではありません。
絶え間なく技を繰り出し続ける煉獄は、使い手の体力も大きく削られます。
そのため仕留めきれなかった場合、反撃されるリスクがあります。
実際、十兵衛がプロボクサーの石橋強と戦った際、以上なタフネスを誇る石橋相手に煉獄で決めきれずにピンチを迎えました。
出典:『喧嘩稼業』コミック2巻より
石橋強についてはこちらの記事で詳しくまとめています。
また、合気道の芝原剛盛は陰陽トーナメントの上杉均戦で2つの「煉獄破り」を繰り出しました。
1つ目は「連打の途中で相手の道着の裾を踏み足技を封じる」というもの。
これは道着を着ている相手限定で、一度見せると対策されるため、一度きりしか使えない煉獄対策ということ。
単純ですが、煉獄を受けている最中にこれができる人間はほとんどいないでしょう。
2つ目は「1つ目の道着踏みを囮に使い、合気の足の運びで遠近感をずらし、次の手をかわす」というもの。
出典:『喧嘩稼業』コミック13巻より
正直、ハイレベルすぎて良く分かりませんが、達人レベルであれば対策も可能ということですね。
煉獄の使い手
進道塾創設者の山本陸が編み出した秘伝の奥義ですが、富田流がパクり、十兵衛が全国放送の金田保戦で繰り出したため秘伝ではなくなってしまいました。
現在の煉獄の使い手は以下の通りです。
- 山本陸(煉獄の開発者)
- 上杉均(進道塾高弟・山本陸から伝授)
- 山本海(進道塾高弟・山本陸から伝授)
- 山本空(進道塾高弟・山本陸から伝授)
- 青木裕平(進道塾高弟・山本陸から伝授)
- 橋口信(進道塾高弟・山本陸から伝授)
- 入江文学(富田流・青木裕平を隠し撮りしパクる)
- 佐藤十兵衛(富田流・青木裕平を隠し撮りしパクる)
- 芝原剛盛(里見賢治の情報から対策を考え自身でも試合の中で習得)
今や誰もが知る技となったため、煉獄の使い手や煉獄の破り方も増えていくのかもしれません。
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上杉均の完全な煉獄
文さんと十兵衛が富田流として煉獄をパクリ、十兵衛が金田戦で繰り出してから、上杉均の完全な煉獄の存在が匂わされていました。
出典:『喧嘩商売』コミック20巻より
富田流が進道塾の青木裕平を隠し撮りして習得した煉獄は左鉤突きからしか開始できない不完全なもの。
上杉は7種類×2(左右)=14通りの初手全てから繋げられるということで、進道塾でも上杉しか完全な煉獄を使えないと思われます。
その完全な煉獄が披露されたのが陰陽トーナメントでの芝原剛盛戦。
出典:『喧嘩稼業』コミック12巻より
煉獄の使い手である十兵衛、左鉤突きから始まる技だと思っていた芝原も気付かない内に煉獄は始まっていました。
出典:『喧嘩稼業』コミック12巻より
Dパターン・両足型の4打目・左中段膝蹴りから入った煉獄。
初手ではなく4打目から入ったということは上杉均は7種類×5手×2(左右)=70手全てから煉獄を打てる!!
出典:『喧嘩稼業』コミック12巻より
更に3分以上撃ち続けることができるのも上杉均ただ一人。
「70手全てから開始でき、3分以上撃ち続けることができる煉獄」というのが上杉均の完全な煉獄の正体でした。
上杉均についてはこちらの記事で詳しくまとめています。
『鬼滅の刃』日の呼吸(ヒノカミ神楽)の元ネタ?
大ヒット作品『鬼滅の刃』で主人公の竈門炭治郎が使う「日の呼吸(ヒノカミ神楽)」の13の型は「煉獄」が元ネタなのではという憶測も出ていますがその真偽は?
まず「日の呼吸(ヒノカミ神楽)」の13の型について解説します。
ヒノカミ神楽には12の型があります。
- 円舞(えんぶ)
- 炎舞(えんぶ)
- 幻日虹(げんにちこう)
- 火車(かしゃ)
- 輝輝恩光(ききおんこう)
- 飛輪陽炎(ひりんかげろう)
- 斜陽転身(しゃようてんしん)
- 日暈の龍 頭舞い(にちうんのりゅう かぶらまい)
- 陽華突(ようかとつ)
- 灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)
- 烈日紅鏡(れつじつこうきょう)
- 碧羅の天(へきらのてん)
この1〜12の型を全て繋げて繰り出す奥義が「日の呼吸(ヒノカミ神楽)」13の型です。
出典:『鬼滅の刃』コミック22巻より
相手を逃さないように型を繰り返すという点で共通点はありますね。
また、炎柱を勤める「煉獄家」に日の呼吸の言い伝えがあるというのは偶然でしょうか?
パクりであればここまであからさまなネーミングはしない気がしますね。
日の呼吸(ヒノカミ神楽)13の型の元ネタが煉獄かどうかは定かではないですが、もしかしたら参考にしているかもしれません。
間違いなく言えるのは『喧嘩商売(喧嘩稼業』も『鬼滅の刃』はどちらも名作であり滅茶苦茶面白いということです!
まとめ
煉獄の仕組み・手順・破り方・弱点・使い手・上杉均の完全な煉獄についてまとめました。
煉獄は『喧嘩商売』『喧嘩稼業』の中で一際かっこ良く、格闘技漫画史に残る技です!
進道塾の奥義ですが、富田流がパクり世に出たことで使い手が増え、上杉均の完全な煉獄も芝原剛盛によって2度破られました。
今後の展開において更に煉獄が進化するのか、気になりますね。
以上、煉獄についてのまとめでした!
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