『喧嘩商売(喧嘩稼業)』に登場する佐川睦夫と佐川徳夫の佐川兄弟。
どう見てもイカれてる兄・睦夫と天才でまともな弟・徳夫という兄弟かと思いきやどちらもやばい奴だったという兄弟キャラ。
今回はそんな佐川兄弟の情報やモデル、父・佐川雅夫との関係、陰陽トーナメントでの佐川徳夫VS佐藤十兵衛までを詳しくまとめました。
※『喧嘩商売』11〜24巻、『喧嘩稼業』1〜12巻のネタバレあり
『喧嘩商売』と『喧嘩稼業』の違いを知りたい方はこちらの記事からどうぞ!
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目次
佐川睦夫・佐川徳夫の情報・モデル
佐川睦夫
出典:『喧嘩稼業』コミック1巻より
佐川 睦夫(さがわ むつお)
日本拳法家・佐川雅夫の長男で軍隊格闘家。
日本拳法に全てを捧げていたが中学生時に空手の試合で田島彬に敗れたことで父に見限られ、精神が壊れてしまった。
「体の中のガラス玉が割れて、血を砂にしてしまう毒が体に周った」「血を入れ替えないと砂になってしまうので他人の血を飲む必要がある」と思い込み、血を求め傭兵となった。
田島彬の血を飲めば自分の毒が消えると信じ、田島彬を狙っている。
出典:『喧嘩商売』コミック13巻より
傭兵仲間から「吸血鬼」と呼ばれ気味悪がられているが、睦夫がいれば生き残れると評され、英雄として扱われている。
父・雅夫に対する思いが強く、雅夫が死んだ後も幻覚を生み出し、会話している。
田島彬からの手紙で陰陽トーナメント出場が決まったときに父の幻覚は消え、父の死を思い出し、正気に戻ったかと思われた。
しかし「僕にはまだ父さんが必要」と元同級生の進道塾・菅野祐太郎を拉致監禁し、父に仕立て上げるという行動でイカれていることが判明。
出典:『喧嘩商売』コミック24巻より
菅野祐太郎についてはこちらの記事で詳しくまとめています。
陰陽トーナメント開催前、睦夫と徳夫を潰し合わせようと近づいた十兵衛も理解不能な話を聞き、睦夫を「マジ者(マジモン)」と表現。
出典:『喧嘩稼業』コミック4巻より
更に自分の問題を解決してくれた十兵衛を本物の弟・徳夫と思い込む。
出典:『喧嘩稼業』コミック4巻より
睦夫の中で徳夫となった十兵衛のベッドの下に防具を付けて潜り込むという異常性も披露。
出典:『喧嘩稼業』コミック5巻より
佐川睦夫の強さは全くの未知数。
才能は徳夫に比べ圧倒的に劣るが、中学3年生で九九もできず自分の名前以外の漢字も書けないほど練習に打ち込むという異常な鍛錬の仕方は勝っている。
出典:『喧嘩商売』コミック13巻より
日本拳法では芽が出なかったが、それをベースにした軍隊格闘で傭兵として名を上げたことで田島彬から直々に陰陽トーナメントへの招待があったことを考えると、かなりの強さになっていることが窺える。
陰陽トーナメント一回戦の相手は4大会連続金メダル・国民栄誉賞の最強柔道家・関 修一郎。
スペックでは勝ち目がないと思われるだけに非常に結果が気になる一戦です。
佐川睦夫のモデルはパリ人肉事件の犯人・佐川一政とアメリカの連続殺人犯で「サクラメントの吸血鬼」と呼ばれ、「誰かに毒を盛られて以来、血が粉になるために血液を補充している」という妄想があったトレントン・チェイスとされている。
佐川徳夫
出典:『喧嘩稼業』コミック1巻より
佐川 徳夫(さがわ のりお)
日本拳法家・佐川雅夫の次男で日本拳法家。
兄・睦夫とは違い天才的な才能があり、父・雅夫が睦夫を見限ってからは期待を一心に受け鍛錬を続けてきた。
その才能は日本拳法以外でも発揮される。
野球未経験ながら、プロの球をホームラン。「手首の腱の膨らみでカーブを投げることが分かった」という特異的な視力と観察眼です。
ドラフト6位で指名されるもプロ野球選手への道は選ばなかった。
出典:『喧嘩商売』コミック11巻より
読唇術も身に付けており、その観察眼と合わせて十兵衛が金田戦で披露した「煉獄」を技名と共にある程度分析することにも成功。
出典:『喧嘩商売』コミック20巻より
知り合いに頼まれて参加したボクシングヘビー級のプロテストでは柔道から転向した川上竜を相手に何もさせず、煉獄の練習で圧倒。
徳夫の強さに感銘を受けた川上竜はその後徳夫に弟子入りし、陰陽トーナメントではセコンドを務める。
出典:『喧嘩商売』コミック22巻より
兄・睦夫と違い途中まではまともな描かれ方でしたが、徳夫もまた、父の死後幻覚を生み出し、会話を続けてきました。
出典:『喧嘩商売』コミック22巻より
兄弟二人とも父の幻覚を見ており、二人とも他人から見るとやばい奴という非常に珍しい設定ですね。
佐川徳夫のモデルは特にいないようです。
徳夫の陰陽トーナメント一回戦の相手はWBOヘビー級ランキング世界1位のボクサー・石橋強。
の予定でしたが、トーナメント前に仕掛けられたアンダーグラウンドで十兵衛に敗れ、石橋強から佐藤十兵衛に変更。
佐川徳夫VS石橋強も見たかった…
徳夫VS十兵衛は記事の後半で詳しく解説します。
石橋強についてはこちらの記事で詳しくまとめています。
睦夫と徳夫の関係
実の兄弟である二人の仲は良いものではありません。
睦夫は徳夫を弟として愛している描写はあります。
※陰陽トーナメント前に徳夫のベッドの下で一週間過ごすという異常な行動
出典:『喧嘩稼業』コミック1巻より
徳夫は才能が無く会話が噛み合わない睦夫を完全に見下しています。
出典:『喧嘩稼業』コミック1巻より
十兵衛の策略でトーナメント外で戦いそうになるほど中の悪い佐川兄弟ですが、二人には父・雅夫の幻覚を見るという共通点があります。
更に二人には父・雅夫の死について共有している秘密があったのです。
父・佐川雅夫との関係
佐川雅夫はかつて山本陸・川口拳治と同門の空手家だったが、日本拳法に転向。
柔道・剣道・居合の有段者でもある。
睦夫・徳夫は幼少期から父・雅夫に日本拳法の英才教育を施されてきた。
出典:『喧嘩商売』コミック13巻より
『喧嘩商売』22巻で、佐川睦夫が父の幻覚と話しているという異常性が描かれ、父・佐川雅夫が10年以上前に死んでいたことが明らかになった。
「喉を突かれ胸部をえぐりとられていた」という惨殺であったが、当時犯人は不明。
出典:『喧嘩商売』コミック22巻より
『喧嘩稼業』8巻で事件の真相が明かされた。
父の終わらない鍛錬によって精神を破壊されかけていた徳夫と、父の愛を受けたかった睦夫の兄弟二人による父の殺害であった。
勝負を挑むフリをした睦夫に対する父・雅夫の背後からナイフを刺す徳夫。
出典:『喧嘩稼業』コミック8巻より
事前の電話での指示や刺した後のフォローを見る限り、睦夫が徳夫をけしかけて殺害を実行したのではないでしょうか。
新聞記事にあった、喉を刺し、胸部を抉り取る描写はないので、殺害後に睦夫がやったのかもしれません。
いずれにせよ兄弟で父・雅夫を殺害し、その秘密を共有していることになります。
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陰陽トーナメント 佐川徳夫VS佐藤十兵衛
陰陽トーナメント一回戦、佐川徳夫VS佐藤十兵衛の一戦を詳しく紹介します!
実力で劣る十兵衛は徳夫に勝つため、試合開始前後でいくつもの策を実行します。
- 徳夫を挑発し、試合開始前にバックブローを当てられたフリをして観客を味方につける
- 観客に紛れた同級生に合図を出し、声援をコントロール
- 同級生の声で睦夫に後ろを向かせる
- 仕込んでいた防犯ブザーの音を試合開始の合図と間違えたフリをする
- 無防備の徳夫に対し煉獄を放つ
出典:『喧嘩稼業』コミック7巻より
事前の空気作りと徳夫のセコンド・川上竜に「佐川徳夫は強い」「判断を間違えてタオルを投げて試合を止めてしまえば負けになる」という十兵衛の言葉により、誰も試合を止めない。
出典:『喧嘩稼業』コミック7巻より
出典:『喧嘩稼業』コミック7巻より
故意でない事をアピールするために自らセコンドの高野照久に止めさせた十兵衛。
上手くやった十兵衛の反則を取れない主催者の田島彬は試合を一旦中断させ、徳夫を回復させようとします。
そこで試合を続行させるための十兵衛の策が発動。
- 読唇術ができる徳夫に対し「負け犬」と口にし、挑発し徳夫に戦う意思を示させる
- 中国語と英語で「佐川が試合開始のゴングを今すぐ鳴らせと言っている」と叫ぶ
- 十兵衛が仕込んだ同級生による佐川コール
これにより興行としての盛り上がりを重視する田島彬は中断ができず。
徳夫が深刻なダメージを受けた状態で正式に試合が始まりました。
日本拳法に投げ技は無いと踏んでいた十兵衛が組みつくことに成功するも投げ技を持っていた徳夫に逆襲を食らう。
煉獄によるダメージを回復させるため徳夫は自分から攻めず十兵衛の体力を削りにいく。
そして直突きにより十兵衛の鼻を潰す。
出典:『喧嘩稼業』コミック7巻より
徐々に体力差がなくなっていく。
更に降ろし打ち・金的を食らわせる徳夫。
出典:『喧嘩稼業』コミック7巻より
骨掛けにより金的のダメージを受けていない十兵衛にも油断しない徳夫は
「”卑怯”というのは敗者が最後に吐く言葉だ
お前のは”弱者の知恵” 尊敬に値する」
と言い放ちます。
出典:『喧嘩稼業』コミック7巻より
十兵衛はジークンドーのリードパンチを繰り出すが、全てカウンターで合わせられ、遂に体力が逆転。
出典:『喧嘩稼業』コミック8巻より
元々実力差のある試合、徳夫は勝利を確信し、十兵衛に合わせ上着を脱ぎ捨てます。
そこで十兵衛が繰り出した飛び膝蹴りをスウェーで避ける徳夫。
ここで実質この試合は終わりました。
出典:『喧嘩稼業』コミック8巻より
目から血を流し様子がおかしくなる徳夫が十兵衛に「何をやった?」と問いかけます。
出典:『喧嘩稼業』コミック8巻より
十兵衛の答えは「屍だ」
出典:『喧嘩稼業』コミック8巻より
梶原柳剛流・梶原修人が工藤優作に対し使用したコーナーマットの毒針を利用し、飛び膝蹴りを仕掛けた際に徳夫に毒を食らわせることに成功していました。
負ける直前に徳夫が呟いたのは自身が「敗者が最後に吐く言葉」と言った「卑怯者」でした。
出典:『喧嘩稼業』コミック8巻より
そして十兵衛の「金剛」により試合は終了。
出典:『喧嘩稼業』コミック8巻より
天才・佐川徳夫の陰陽トーナメントは佐藤十兵衛に敗れ、幕を閉じました。
試合後、父の死を受け入れ、幻覚を見ることがなくなった徳夫。
目的のために12億を支払い屍の血清を手にし、徳夫を救ったアンダーグラウンド主催者のタン・チュンチェンを本当の佐川雅夫と思い込むようになりました。
出典:『喧嘩稼業』コミック8巻より
結果的に父の呪縛からは逃れられず、睦夫と同じような状態になった徳夫でした。
陰陽トーナメントの他の出場者や今後の予想についてはこちらの記事をどうぞ!
まとめ
佐川睦夫・佐川徳夫兄弟の情報やモデル、父・佐川雅夫との関係、陰陽トーナメントでの佐川徳夫VS佐藤十兵衛についてまとめました。
十兵衛に「マジモン」と言われた兄・睦夫が異常者かと思いきや、弟・徳夫も父の幻覚と話し、別人を父と思い込むというまさかの兄弟二人ともヤバいという珍しい設定。
佐川雅夫の殺害も二人で行っており、実は仲が良いのでは?と思わせる描写もあります。
睦夫の真の実力、今後の佐川兄弟の関係、タン・チュンチェンが徳夫を救った理由など、まだまだ作中で明かされてない部分もあります。
今後も佐川兄弟から目が離せません!
以上、佐川睦夫・佐川徳夫兄弟についてのまとめでした!
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