人類の存亡を懸け、歴史上で選抜された人類代表が神代表とタイマンで闘う『終末のワルキューレ』
神VS人類最終闘争(ラグナロク)第3試合の佐々木小次郎とポセイドンの一戦は人類にとっても神にとっても大きな意味を持つ戦いとなりました。
この記事では佐々木小次郎とポセイドンの情報・武器(神器)・技から二人の戦いの内容と勝敗まで詳しくまとめました。
※『終末のワルキューレ』3〜5巻のネタバレあり
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目次
佐々木小次郎の情報
別名「史上最強の敗者」
ラグナロク第3回戦、すでに2敗している人類側の代表闘士の選考に悩むブリュンヒルデに自ら名乗りを上げたのは佐々木小次郎でした。
出典:『終末のワルキューレ』コミック3巻より
が、その姿はレコードとは異なる老いた姿。
ラグナロクに召喚される魂は全盛期の姿である。
つまり死んでから尚、剣術を磨き続けてきた小次郎は老いた今こそが全盛期であるということでした。
出典:『終末のワルキューレ』コミック3巻より
生前、佐々木小次郎は勝利を上げたことがありませんでした。
勝負の中ですぐに降参し、周囲からはお荷物と言われ、師匠の富田勢源からも「何故すぐに勝負を諦めるのか?」と言われていました。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
小次郎は常に自分より強い者と戦い、自ら負けを認めた後にその相手を超える方法を追求し、最終的には相手を倒す術を身につけて成長し続けていました。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
同じ相手に再度挑むことはなく、成長した自分より更に強い者と戦うため、生涯で勝利を上げることはありませんでした。
人生最後の相手・宮本武蔵に対しては死の予感から引き際を感じていましたが、戦いの楽しさが勝り勝負を続行し、最終的に命を落とすことになりました。
そして死後も鍛錬を続けて生まれた「史上最強の敗者」が満を持して人類の命運を懸けた絶対に負けられない戦い・ラグナロクで神代表のポセイドンに挑みます。
出典:『終末のワルキューレ』コミック3巻より
佐々木小次郎の神器錬成・武器・技
人類と神の差である武器のスペックを埋めるのが戦乙女(ワルキューレ)13姉妹が人間の武器に姿を変える神器錬成(ヴェルンド)。
佐々木小次郎の神器錬成の相手はワルキューレ次女・フリスト
その名が意味するのは「震える者」「轟かす者」
2つの名を持つ唯一のワルキューレです。
出典:『終末のワルキューレ』コミック3巻より
この「2つの名」がポセイドン戦で大きな意味を持つことになります。
フリストが神器錬成で姿を変えたのは「備前長光三尺余寸」
小次郎自らが「物干し竿」と例える長物です。
出典:『終末のワルキューレ』コミック3巻より
「備前長光三尺余寸」と小次郎の流派・岩流から繰り出される技を紹介します。
①秘剣・燕返し
全力で刀を振り下ろした後間髪入れず下から切り上げる小次郎の代名詞のような技
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
②岩流秘奥「虎切」
逆袈裟に切り上げた斬撃をかわされた後、逆手に持ち替えた剣で袈裟斬りにする、燕返しの応用技
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
③千手無双→萬手無双
過去の戦闘経験や鍛錬で身につけた相手の動きを完璧に予測する技
相手の動きを含めた全ての情報から相手をイメージ化し、シミュレーションすることによる正確な予測です。
千手無双を極めた結果、戦いの中で森羅万象全てを読む萬手無双に進化させました。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
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ポセイドンの情報
出典:『終末のワルキューレ』コミック3巻より
「海のゼウス」「大海の暴君」ことポセイドン
ハデスの弟、ゼウスの兄にあたります。
老人の姿のゼウスと違い美青年です。この辺りのビジュアルの違いは謎ですねw
「神とははじめから完璧な存在」という考えのもと、行動しており、アレスやヘルメスから「誰よりも神らしい」と言われています。
その考えから努力・仲間意識というものは不要としており、他の神々からも「最恐神」として恐れられています。
特に恐れられるきっかけとなったのが実兄のアダマス殺害事件です。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
兄・アダマス殺害によるオリンポス13神→12神事件
作中では、有名な「オリンポス12神」はかつて「オリンポス13神」だったとされています。
かつて兄弟の末弟・ゼウスが最高神位を継承することに不満を抱いたのが次兄・征服神のアダマス。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
叛逆を起こし、ゼウスの首を取るためにポセイドンにも自分に力を貸す様に言います。
アダマスの群れる・謀る・頼るというおよそ神に相応しくない行為に「おまえはその全てを侵している」と言い切ります。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
ブチ切れて襲いかかるアダマスを一撃で葬るポセイドン。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
「13神の中に神ではないものが混ざっていた」とし、その日よりオリンポスの神々はもとより12神であったと歴史が改められました。
誰よりも神であることに誇りを持つポセイドンが、愚かにも神に挑もうとする人類を返り討ちにするためラグナロクに参戦し、人類代表・佐々木小次郎を迎え撃ちます。
ポセイドンの神器・技
ポセイドンの神器はトライデント(三叉槍)
トライデントから繰り出される超高速の波のような突き技は非常に強力です。
①アムヒトリテ(怒れる波濤)
立った状態から出す基本的な突きの連打
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
②キオネ・チェロ・デーメテール(荒海に降る神雷)
ジャンプした状態から放つ雷雨のように降り注ぐ突きの連打
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
③メドゥーサ・アロペ・デーメテール(四十日四十夜の大洪水)
ポセイドンの残像がドームの様になり、その中で大洪水の様な突きの嵐を浴びせる技
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
技名がかっこよく派手ですが、全部突きの連打なので正直違いはよくわかりませんw
人間代表・佐々木小次郎VS神代表・ポセイドン
ラグナロク第3試合・佐々木小次郎VSポセイドンの一戦を解説します。
戦いの舞台は海に囲まれたステージ。
出典:『終末のワルキューレ』コミック3巻より
完全にポセイドンへの忖度です。
試合開始と同時にポセイドンのトライデントが小次郎の身体を貫きます。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
余りにも早すぎる決着かと思われましたがこれは小次郎が脳内でポセイドンに仕掛けたイメージ。
あらゆる仕掛けを頭の中で試す小次郎でしたが、どれもポセイドンには通じず、18回イメージで殺されていました。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
逃げるわけにはいかない小次郎が初手に選んだのは秘剣「燕返し」
紙一重で交わすポセイドンですが、初めて小次郎と目を合わせ、自ら仕掛け「アムヒトリテ(怒れる波濤)」を放ちます。
幾多の戦いと鍛錬の末達した先読みの境地「千手無双」でポセイドンの攻撃を見切り全て躱す小次郎。
しかしポセイドンは口笛を吹き小次郎の予想像を上回る早さの突きで小次郎の脇腹を抉り、「雑魚が」と言い放ちます。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
表情が初めて変わりました。悪い笑顔です。
神々の声援に怒りを向け、「仲間など不要」と言うポセイドンに小次郎は「ずいぶん哀しい存在だねぇ」と一言。
怒るポセイドンはキオネ・チェロ・デーメテール(荒海に降る神雷)で勝負を決めに行きます。
千手無双で必死にポセイドンの攻撃を読み、岩流秘奥「虎切」でカウンターを狙いますが、躱された上に剣を折られてしまいます。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
剣は折れても小次郎の心は折れず、戦ってきた剣豪たちの思いを背負い、覚醒。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
起こったのはワルキューレ・フリストとのリ・ヴェルンド(神器再錬)。
折れて2つの剣が2本になり再生しました。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
これこそがワルキューレ・フリストの2つの名「震える者」「轟かす者」を活かした特性。
2本の剣を手にし、二刀流の宿敵・宮本武蔵の「二天一流」と自らの「岩流」、更に過去戦った全ての剣豪の技術を合わせた集大成「二天岩流」佐々木小次郎として再度ポセイドンと対峙します。
出典:『終末のワルキューレ』コミック4巻より
「二天岩流」で初めて傷をつけることに成功しますが、鼻歌を歌い不敵な笑みを浮かべるポセイドン。
出典:『終末のワルキューレ』コミック5巻より
ポセイドンは小細工なしの力勝負で小次郎を圧倒。
メドゥーサ・アロペ・デーメテール(四十日四十夜の大洪水)で勝負を決めに行きます。
諦めかけた小次郎に届いたのはかつてのライバル剣士たちの声援。
再び覚醒した小次郎が達した境地が萬手無双(まんじゅむそう)。
出典:『終末のワルキューレ』コミック5巻より
相手の動きだけでなく、空気の流れ・地面を伝わる振動、森羅万象を読み相手の動きを完全に読み切る神技。
そして二天岩流奥義・双燕斬虎万刃繚乱(そうえんえんこばんじんりょうらん)を放ち、ポセイドンの右腕が切り落とされました。
出典:『終末のワルキューレ』コミック5巻より
無表情で切られた右腕を左腕で掴み、攻撃するポセイドン。
小次郎はその左腕も切り落とします。
なおも口でトライデントをくわえ、攻撃するポセイドンですが、小次郎が上半身を切り落とし、ついに決着。
出典:『終末のワルキューレ』コミック5巻より
ポセイドンの最後の言葉は「この雑魚が」
負けて尚、最後まで人類を見下すポセイドンらしい一言です。
ラグナロク第3回戦、人類代表・佐々木小次郎VS神代表・ポセイドンの勝敗は佐々木小次郎の勝利となりました。
出典:『終末のワルキューレ』コミック5巻より
佐々木小次郎は人類代表に待望の初勝利をもたらし、ポセイドンは初めて人類に負けた神として名を刻まれることになってしまいました。
佐々木小次郎・ポセイドンを含む『終末のワルキューレ』キャラクラー強さランキング記事はこちら!
まとめ
『終末のワルキューレ』の佐々木小次郎とポセイドンの情報・武器(神器)・技、二人の戦いの内容と勝敗をまとめてきました。
初の人類代表の勝利&神殺しを達成したのが、生涯で勝利をあげたことのない佐々木小次郎というのはなんとも皮肉が効いていますね。
相手も人類に理解を全く示さない「最も神らしい神」ポセイドンというのもベストだったと思います。
佐々木小次郎の強さ・覚醒による魅力はもちろん、ポセイドンも全く評価を落とすことない強さであり、名勝負でした。
ラグナロク第1回戦・呂布VSトールで人類が神と同じ土俵で勝負ができることを示し、第2回戦・アダムvVSゼウスで人類が神を倒しうる可能性を示し、第3回戦・佐々木小次郎VSポセイドンで神殺しという流れも素晴らしいです。
これにより第4回戦以降の勝敗はさらに読みづらいものとなりました。
今後のラグナロクの勝敗やストーリーの流れも楽しみです。
以上、『終末のワルキューレ』佐々木小次郎とポセイドンについてのまとめでした!
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